ゆるく、キリマンジャロへの道

重量に逆らい、食材を山に持ち込み続ける 変態(隊)パーティーの記録。

ゆるく、キリマンジャロへの道

アフリカ大陸最高峰、キリマンジャロを目指したい。
いつか。そう、いつの日か。

重量に逆らい、食材と機材を山に持ち込み続ける、
変態(隊)パーティーの記録。


はじめに

我ながら完全にキリマンジャロを舐めている、と思う。

まず全ての山岳ファンに謝りたい。

  

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大天井岳山頂・大天荘より朝焼けを臨む(2017年7月)

 

人はなぜ、山に登るのか。

 

チョモランマを目指し消息を絶ったイギリスの登山家、

ジョージ・マロリーがそれを問われたとき、

「そこに山があるからだ」と答えたのはあまりにも有名な話だ。

 

この言葉、美談じみた名言として世に残っているが、

実は質問に対して何も答えていない。

これほど漠然とした受け答えがあるだろうか。

たぶん、本人ですら理由なんて分かっていない(考えてすらいない)可能性が高い。

 

唐突だが、

我々は毎回、山行に飯ごうと鍋を持ち込んで、自炊をしている。

 

時にはひいひい言いながら機材と食材を背負って、

標高2500mの山頂付近で地上さながらのカレーを作ってみせ、

山小屋のあんちゃんに「頭おかしいのか」と呆れられたこともある。

 

ちなみに山行には毎回、ペットボトルに焼酎と水、

それぞれ二本分をたっぷり入れて持ち込む。

山頂でどうしても水割りを飲みたいからだ。

 

荷物の軽量化が鉄則の登山において

なぜそんなことを。

 

たぶん、マロリー同様、答えなんてないのだ。

 ただ、そこで食える”ヤマメシ”がたぶん、最高にうまいのでは、

という推測と期待の元、毎回、やってしまっている。

そして確実にうまいのでまたやってしまう。 

 

このスパイラルは何なのか。 

 

山が好きで野営が好きで、

そこで作る山メシが最高で、

でも結局はそのシチュエーションで飲みたいだけで、

それをやるとしたら山に登るしかなくて、結果登っている、

ということなのだと思う。

 

毎回、安全が確保できる程度のギリギリの重量とのせめぎ合い。

食欲と登山欲の絶妙なバランスを目指している。

 

ここでは、

そんな我々の過去、現在の登山体験と野営、

キャンプ、山メシ、登山情報、気の向くままに記録として残す。

 

そして、、いつかモチベーションそのままに、

キリマンジャロの登頂を夢みて。