ゆるく、キリマンジャロへの道

重量に逆らい、食材を山に持ち込み続ける 変態(隊)パーティーの記録。

ゆるく、キリマンジャロへの道

アフリカ大陸最高峰、キリマンジャロを目指したい。
いつか。そう、いつの日か。

重量に逆らい、食材と機材を山に持ち込み続ける、
変態(隊)パーティーの記録。


1937年からのメッセージ

「明大 渡辺 伊藤 大角 佐藤 1937.8.10」 千葉の南端の山の中、 絶壁に刻まれた文字。 1937年、昭和12年。 いまから84年前ですね。 文字が刻まれた1ヶ月前の7月には盧溝橋事件が、 その3日後には、第二次上海事変が勃発。 ピカソの名画、「ゲルニカ」の元と…

山が遠のいたコロナ禍

ブログの存在を忘れておりました。 ブログの存在を忘れているうちに、 世の中が変わってしまいましたね。 新型コロナウイルス・・未知のウイルスに生活も価値観も変わってしまいました。 昨年はこの影響で、泊まりがけの登山は自粛しました。 日帰りで数回行…

槍ヶ岳でカオマンガイをつくる、の巻(2)

先に言っておこう。 槍ヶ岳におけるカオマンガイ。これはいつになく最高の出来だった。 飯ごうをガラガラいわせながらバックパックに背負い、これをバーナーで沸騰させ、米を炊く。 高地は言わずもがな気圧が低い。よって沸点も低い。槍ヶ岳山荘は実に標高30…

槍ヶ岳でカオマンガイをつくる、の巻(1)

アルプス一万尺の「アルプス」は日本アルプスのことであると知ったのはつい最近のことだ。 一万尺=約3030m、日本アルプスの山々の標高がだいたい3000m級であることを考えるとなるほどそういうことなのか、と。 ちなみに「アルプス一万尺、こやりの…

ブログの更新しないまま、山行増えて、年越える。

ブログを更新しないまま半年が経ってしまった。 ブログを始めるときに 「どんなにカンタンな内容でも、続けることに意義がある」と どこかのサイトに書いてあった。 だが、そんなマメなことが出来るワケがない。 むしろマメにブログを更新している人に言いた…

”死の行軍”と執念のカレー自炊 〜瑞牆山・金峰山縦走〜(2)

ふと思う。 なぜこの瑞牆山・金峰山の縦走がこんなにつらかったのか。 今でこそ、この山行よりも 標高、勾配、登山時間、どれを取ってもキツめの登山を経験しているが それでもまだ記憶の中で、この縦走が一番つらい思い出になっている。 なぜだろう?と。 …

”死の行軍”と執念のカレー自炊 〜瑞牆山・金峰山縦走〜(1)

人の記憶は時間が経つほどに、ある一点だけを強調したまま風化すると言う。 それは、極度に美化されるか、またその逆もしかり。 我々のパーティーにとって未だに強烈に記憶に残っている山行がある。 呼び起こされる記憶は、単に”つらさ” の一点のみ。 色々な…

”煮込みハンバーグ”と土砂降りの地蔵岳

梅雨の鳳凰三山・地蔵岳 昨年の6月。 梅雨が抜けるか抜けないかの微妙なタイミング。 天候がやや気になったものの、久々にうずうずしたので山行を決定。 地蔵岳山頂のオベリスクが見たくて、 ちょいと山梨まで足を伸ばしたのでした。 南アルプス北東部に位…

チーズフォンデュ的なものと”秘湯”煙草屋旅館 〜那須岳縦走〜(2) 

朝日岳より隠居倉、そして”秘湯”煙草屋旅館へ 朝日岳山頂をくだり、稜線をたどって隠居倉へ。 名前は山っぽくないですが、隠居倉自体も標高が1819m。 それにしても隠居倉って面白い名前。 名前の由来が気になります。 隠居倉から煙草屋旅館への下りはかなり…

チーズフォンデュ的なものと”秘湯”煙草屋旅館 〜那須岳縦走〜(1) 

”那須岳”とは茶臼岳の別称でもあり、 一方でその茶臼岳や朝日岳、三本槍岳など、那須周辺の山々の総称でもある、とのこと。 割とそういうパターンありますよね。八ヶ岳とかもそうだし。 この、”ここらへん周辺の山系を指す総称”みたいな呼び名に ○○岳とか、○…

”山メシ”への目醒め:大菩薩嶺(2)

”バーナーで何かを沸かし、クッカーで何かを作る”。をやりたいだけ。 小さい頃・・・遠い記憶の中で見た丸大ハムのCM。 「わんぱくでもいい。たくましく育ってほしい」のフレーズをバックに、 親子が山を登ったり、川をカヌーで下ったり、、とにかく野生感あ…

”山メシ”への目醒め:大菩薩嶺(1)

はじめてまともな登山をした頃の話をひとつ。 初めて「百名山」と呼ばれる山に足を踏み入れたのは大菩薩嶺でした。 ■大菩薩嶺(2,057m) 山梨県甲州市-北都留郡丹波山村 奥秩父山塊に位置し、大菩薩連嶺の主脈を構成。 日本百名山には「大菩薩岳」の項で取り…

はじめに

我ながら完全にキリマンジャロを舐めている、と思う。 まず全ての山岳ファンに謝りたい。 大天井岳山頂・大天荘より朝焼けを臨む(2017年7月) 人はなぜ、山に登るのか。 チョモランマを目指し消息を絶ったイギリスの登山家、 ジョージ・マロリーがそれを問…